修理:車いす固定ベルトの動作不良 ダイハツ・タントスローパー
車いすごと車両に乗り込める、スローパーと呼ばれるおクルマが増えてきました。
老人健康施設など、介護の現場で使用されるだけではなく、個人で所有される方も増えてきたためです。
通常のおクルマだと、ドアを開けて車いすを寄せ、おクルマのシートへ座り替えをして(この時、多くの場合介助される方のお力が必要です)、車いすを畳んでトランクスペースに収納する必要があり、なかなか大変なのですが、スローパーだと、バックドアを開けてスロープを広げればそのまま車いすごと乗り込むことができます。
ダイハツ工業HPより転載
車いすの前後を電動のベルトで固定することで、走行中も安全に乗っていただくことができるのですが、今回の不具合は、そのベルトの動作が正常に動作しなくなったというもの。
ベルト動作部だけでも、巻きの上げ下げをするモーターや、ロックするための爪を動かすソレノイドなど、色々な部品で構成されていますし、操作パネルや制御コンピュータもあり、以外に複雑な部分です。
ディーラーへの故障事例の問い合わせもしましたが、あまり有益な情報も得られず、回路図と動作ロジックを見比べながらのトラブルシュートとなりました。
結果、どう考えても制御コンピュータの不良としか思えなかったため、高額な部品となりますが、了承を得た上で思い切って交換。
無事正常動作するようになり、お戻しできました。