漆を使った接着:夏の自由研究2
ぐい飲み修理に用意したのは、金継ぎのキット。
「金継ぎ」という名前ですが、割れの接着で使用するのは漆(うるし)です。
セットの中身です。生漆(きうるし)のチューブと、そのほか数種類の粉末、道具が入っています。
・・・さて、実際の作業ですが、漆は皮膚に付着するとかぶれる可能性があることから、手袋をして、他を汚さないようにしながら進めました。
そのため、作業途中の写真を撮ることができませんでした。各工程終了後の写真のみとなりますが、なんとなく雰囲気を汲み取っていただけたらうれしいです。
接着面に、麦漆(むぎうるし)を塗って接着します。
麦漆は、小麦粉と生漆を混ぜ合わせて作ります。
漆が固まるには、高い湿度を保つ必要があるそうです。
小さな箱に、濡れたティッシュと一緒に入れて蓋をして、そのまま3週間ほど放置しました。
硬化後、接着した部分の隙間埋めに、錆漆(さびうるし)を使います。
錆漆は、砥粉(とのこ)と生漆を混ぜて作ります。
錆漆をヘラで隙間にすり込んで、埋めていきます。
錆漆は数日で乾燥しますので、硬化後、余分な錆漆をカッターや紙やすりを使って削り取りました。
(つづく)