修理:エアコン冷えが悪い(ダイハツ タント)

今年も暑い日が続くためか、エアコン関連のトラブルが多いです。
エアコンの効きが悪いということで入庫したタントですが、ガス量を測定してみたところ、2割ほど減っていました。
冷媒回路のいずれかに損傷がある可能性もありますが、年式が経っている車両のため、配管継ぎ目などから自然に抜けてしまっただけかもしれません。
まずは定量のガスを入れ直し、蛍光剤入りのエアコンオイルも注入して、漏れ箇所の確認をしやすくします。

ガスを定量入れても、冷えはするのですが、いまいち効きが悪かったため、低圧・高圧の圧力の動きを見て、不具合箇所を特定します。
今回は、エキスパンションバルブの不具合だろうと診断し、交換しました。

エアコンの配管が、エンジンルーム内から車内に入っていくところにエキスパンションバルブはついています。

外したバルブです。
コンプレッサで圧力を上げ、液化したフロンガスは、コンデンサを通ることで温度が下がります。その後、このエキスパンションバルブを通る際、減圧されて気化し、さらに低い温度のガスとなって室内側エヴァポレータを通過。その際、室内ファンからの空気と熱交換することで冷風を作り出しています。

今回の不具合は、エキスパンションバルブで十分に減圧されなかったため、エヴァポレータが十分に冷えていなかったことが原因でした。

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