ロッキー ハイブリッド3 スマートペダル・燃費

ロッキーハイブリッドは、モーターの動力のみがタイヤに伝わり、走行するのですが、運転時の特徴的な機能として、『スマートペダル』が搭載されました。
これは、アクセルの踏み・戻しだけで加減速を快適に行える走行モードで、ハンドルの右下にある『S-PDL』スイッチで切り替えができます。

  1. 操作性の良さ
    速度調整はアクセルペダルだけ。ペダルの踏み変えなしに、スピードコントロールを楽に行えます。また、スマートペダルON時には、ブレーキペダルによる減速が減る分、回生量が増え、燃費が向上します。
  2. 渋滞時やカーブがより快適に
    ペダルを戻した時は、一般的なエンジンブレーキ以上の減速感を発生。渋滞時やカーブ・アップダウンの多い道路など、頻繁に加減速が必要なシーンでドライバーの操作軽減に役立ちます。
  3. シーンに合わせた使い分けが可能
    スマートペダルは、出足の力強い加速が特徴の『ノーマルモード』と、燃費にやさしい『エコモード』が選択可能。また、スマートペダルをOFFにすることもできます。
スイッチ 特徴 加速 減速
DRIVE S-PDL
ノーマルモード ON EVらしさと燃費を両立
モーター特性を際立たせて、高レスポンスを実現。
エコモード 燃費重視
補機のエネルギー消費を抑制。
また、応答性を抑えた扱いやすい穏やかな加速性能で、無駄なエネルギー消費を抑制。
弱※
OFF 従来のガソリン車のような減速度 弱※

※従来のガソリン車同等以上の性能となります。

『DRIVE』スイッチは、ステアリング右側にあります。

さて、実際に運転してみた印象ですが、スマートペダルが入った状態でアクセルペダルを離すと、結構強い減速を行います(減速度に応じて、後続車がぶつかってこないよう、ブレーキランプが点灯します)。
慣れてくると、ペダルに足を残したまま戻す量を調整することで減速の度合いをコントロールできるため、アクセルペダルだけでも速度調整がしやすく、運転も楽になります。
ただし、他社の同様の仕組みとは異なり、アクセルペダルを離すと減速はしますが、停車はせず、時速10km以下のクリープ状態で走行を続けます。完全に停車するには、ブレーキペダルを踏む必要があります。
これは、設計時に、日常での安全面に配慮したためで、車庫入れや狭い道路を曲がるときなど低速でハンドル操作を伴う運転をする際、クリープがあったほうが操作が簡単になることを重視したため。ちなみに、次回ご紹介するアダプティブクルーズコントロール動作時には、もちろん停車まで制御します。

EV走行中はかなり静かな車なのですが、アクセルを強めに踏んで加速する際にエンジンがかかると、エンジンの回転数も速度に応じて上げていくので、通常のエンジン車に乗っているような感覚になることがあります。モーター出力を上げた時の消費電力を補うために発電量も上げないといけないんでしょうね。

また、スマートペダルのノーマルモードとエコモードを切り替えてみると、加速感にかなりの差があります。
ノーマルモードの方が、モーターらしい力強い加速が感じられますが、エコモードに切り替えると、加速が穏やかになり(といっても、一般道を流すには問題ない加速はしますよ)、実際、燃費も伸びます。また、エコモードにしても、アクセルペダルを離した時の減速度(=エネルギー回生量)は変わりませんので、燃費重視の走行をされる場合には、『スマートペダルON・エコモード』での走行がおすすめです。

乗り心地は、エンジン車のロッキーよりも落ち着いている感じがします。重量が重くなって車の挙動が穏やかになり、吸音材を増やして静粛性を高めた効果もあるのでしょうね。

先日、少し距離を伸ばして燃費をテストしてみたのですが、4名乗車で、碧南から名古屋まで往復した際の燃費はメーター表示で33.0km/ℓでした。
道中、半分ほどの距離が知多有料道路〜名古屋高速道で、途中渋滞などもありませんでしたので、燃費の伸びやすい条件が整っていたかとは思いますが、WLTCモード28.0km/ℓを超えたのは上出来ですね(スマートペダルON・エコモード走行)。
ちなみに、店舗周辺を1回あたり5km未満の走行を繰り返す範囲では、19〜20程度出ています。

当店では、試乗車もご用意していますので、ぜひご来店ください。

 

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